近況リズムも水面相性も
上々の渡辺が主役！

　当地で開催される2025年最終戦の主役は、渡辺浩司(福岡)で決まりだ。新勝率は出場選手で唯一の7点台をマークし、10月津のSGボートレースダービーでは9度目の挑戦で嬉しい初優出を達成するなど充実の一途。また、当地の一般戦は目下3連続優出中で、前回9月のGⅠ高松宮記念では予選上位で準優勝戦に進出と好走したばかり。2013年4月戦以来となる当地制覇で今年を締めくくる。
　同じ福岡支部の岡村慶太(福岡)は22期連続でA1級キープと変わらずの安定感を披露。さらに当地は一般戦に限れば通算11節で優出5回、優勝3回を挙げており、ドル箱とも言える。三浦敬太(東京)も当地は昔から好走を約束された水面で、今年7月の企業杯ではオール3連対Vを飾ったばかりだ。
　島田賢人(埼玉)と篠田優也(兵庫)は来期A2級からの再スタートとなるが、A1級常連とあって底力に疑いの余地はない。来期もA2級ながら、3月若松ボートレースクラシックでSGデビューを果たした奈須啓太(福岡)に、8月びわこで自身7年ぶりの美酒に酔った中村有裕(滋賀)の走りにも注目が集まる。ほかでは、新勝率6点台を残した村上功祐(大阪)が、地元水面でさらなるリズムアップを図る。小坂宗司(大阪)も走り慣れた水面なら見せ場を作るはず。若手勢では、デビュー7期目でA級初昇格を決めた笹木香吾(山口)が楽しみな存在だ。

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バースデーシリーズで地元初Vへ

　今節は地元から村上功祐と吉永浩則の85期コンビに、小坂宗司の3名が参戦。その中で、復調へ向けて確かな歩みを進めている村上を注目レーサーとして推したい。近年は5期連続でB級暮らしだったが、前期は6月児島で自身1年ぶりの優出を果たすと、7月蒲郡では節目の通算1000勝を達成。これで勢いに乗ると8月戸田、9月芦屋でもベスト6入り。勝率は実に21期ぶりとなる6点台に乗せるなど、本調子を取り戻してきている。
　地元出場は3月戦以来、今年2度目。前回は未勝利ながら持ち味の諦めない走りで準優勝戦に進出と好走を見せた。また、当地の年末戦は奇しくも地元初優出を果たした縁起の良いレースで、通算優出6回のうち4回が冬場開催なのも活躍を予感させる材料と言える。調子が上がってきている今なら、前回よりも上のステージであるベスト6入り、そしてデビューからの悲願でもある地元制覇を成し遂げても不思議はない。開催2日目に47歳を迎えるバースデーシリーズ、そして2025年の最終戦を最高の形で締めくくる！