日本モーターボート選手会会長杯争奪 2025ダイスポジャンピーカップ |
GⅠ高松宮記念から中3日と興奮冷めやらぬ中で開催される5日間シリーズには、SG覇者4名が参戦。その中でトップのSG9冠を誇る今垣光太郎(福井)は、2016年のグランプリシリーズを含めて当地5Vと水面相性も上々だ。
今垣に次ぐSG7冠の西島義則(広島)の当地通算7Vは出場選手トップの数字をマーク。SG3冠の辻栄蔵(広島)と同1冠の赤岩善生(愛知)はともに当地SGで優勝実績があり水面相性が良いのはもちろん、前出の今垣と同じく津SGボートレースダービーへの出場も決めるなど近況も安定感あふれる走りを見せている。
前出のSG覇者たちに肩を並べ、今年の勝率で今垣に次ぐ2位につけるのは大池佑来(東京)。4月の当地GⅠ周年ではベスト6入りも果たしている。5月常滑で今年初Vを飾るなど勢いは加速中だ。山口裕二(長崎)はモーター次第で上位争いへ。
強力遠征勢を迎え撃つのは、北村征嗣(大阪)と権藤俊光(大阪)の地元コンビ。北村は近況も各地で主力級の活躍。一方の権藤は前期F2の影響で現A2級だが、8月20日時点の今期勝率は6.98で調子の良さは上位勢に引けを取らない。
歴代女王の岩崎芳美(徳島)、平山智加(香川)ら少数精鋭の女子勢にもトップクラスの実力者が集結。特に混合GⅠで優勝歴を持つ平山には大きな期待が懸かる。津田裕絵(山口)と藤堂里香(福井)は今期勝率6点台と好リズムを刻んでおり、侮れない存在だ。
半年でのA1級復帰へ向けて今期は好リズムだ。2025年後期審査期間は3期続けていたA1級から降格。これはGⅠ戦線での戦いが続く中、苦戦を強いられたことが響いた。特に2月の津東海地区選手権、3月の常滑周年での不振が尾を引き、その後は一般戦でも優出から遠ざかる結果となった。しかし、多くのGⅠを経験したことで現在の実力を再確認することができた。期が替わってからは5月多摩川、6月三国でベスト6入りを果たして調子を上げると、その後も大崩れのない走りを各地で披露。8月20日時点の勝率は6.71と完全復調を示している。
当地は4月のGⅠ周年以来の登場となるが、その時は未勝利ながら2着1本、3着3本と粘り強い走りを見せたばかり。さらにさかのぼれば、当地はデビュー初1着を飾った記念すべき水面でもある。今シリーズは男子も女子も現役トップレーサーが多く活躍することは簡単ではないが、来期以降に再びGⅠ戦線に挑戦する可能性が高いことを考えれば実力を試す良い機会と言える。現在の実力を再確認するためにも、上位勢に真っ向勝負を挑む!