BTSりんくう開設11周年 泉佐野市制75周年記念競走 |
SGグランプリ前のシリーズは4日間の短期決戦で争われる。主力となる現A1級勢は近況リズムに差があり、来期A1級キープを決めたのは地元の上條嘉嗣(大阪)、そして春園功太(三重)の2名のみ。芝田浩治(兵庫)、天野友和(愛知)、向井美鈴(山口)、水摩敦(福岡)、和田兼輔(兵庫)の5名は来期A2級降格が決まっており、上條と春園も勝率はギリギリだった。それでも実力が確かなのは間違いなく、それぞれがリズムアップへ気合を入れ直して臨む。
短期決戦はリズムの良さが重要となることが多い。その点では、高勝率を残して来期A1級復帰を決めている武田光史(福井)がシリーズを引っ張る可能性は十分にある。その武田と同県同期で実績十分の石田政吾(福井)も3期ぶりにA1級復帰を決めて好ムード。当地では3Vと水面相性も申し分ない。永田秀二(東京)と金子萌(静岡)も来期A1級復帰と調子を取り戻している近況が頼もしい。
勢いという点では、来期A級初昇格の竹間隆晟(大阪)と石本裕武(大阪)の地元コンビに注目。竹間は当地9月戦でデビュー初Vも飾っており、今節は地元2連続Vを狙う。一方の石本はデビュー2期目でA級昇格と異例のスピードで成長中。大物ルーキーの片りんを見せつけてデビュー初Vを目指す。ほかでは、初の6点勝率を残した中山将(三重)の成長ぶりも見逃せない。
総展望では近況リズムの良い選手を中心にまとめたが、短期決戦では水面相性も重要なポイントとなる。そこでピックアップしたいのは芝田。新勝率は6.12で来期A2級降格が決まっているが、住之江水面との相性は出場選手ではトップクラスの実績を誇る。優勝回数は地元・尼崎の15回が最多だが、それに次ぐのは当地での優勝6回。また、全国では14連続優出の経験があり、その間に5回優勝するなど、常に主力候補として活躍してきた。
前出でも触れたとおり近況リズムこそひと息だが、期が替わって気持ちの切り替えはできているはず。また、半年でのA1級復帰へ向けて期始めにスタートダッシュを決められるかどうかが鍵を握るが、新期は全国的に見ても活躍が多い平和島、大村と相性の良い水面へのあっせんが入っており、そこに加えて大得意の住之江への出場は追い風となりそう。まだまだ底力が衰えていないことをアピールするためにも、持ち味のパワー勝負に持ち込んで自身2年5カ月ぶりの優勝をつかみ取る!