満月ポン・力王丸カップ |
関西の人々に愛されるせんべい「満月ポン」。予選2日間の準優制で行わる4日間シリーズとあって、近況のリズムが良い選手や当地を得意とする選手にアドバンテージができる。近況好調勢でまっ先に名前が挙がるのは、5月平和島周年で5年ぶり4度目のGⅠ制覇を飾った中田竜太(埼玉)だ。その後も8月唐津まで7節走って優出6回と圧巻のパフォーマンスだ。
今年3Vと昨年以上のペースで優勝を積み重ねる杉山正樹(愛知)に、当地6月の短期決戦で優勝した地元の北村征嗣(大阪)も有力な優勝候補。林美憲(徳島)、中田元泰(香川)、春園功太(三重)の3名や、大瀧明日香(愛知)と廣中智紗衣(東京)の女子コンビも近況リズムは上々だ。対照的に川北浩貴(滋賀)、長野壮志郎(福岡)、木村仁紀(滋賀)の3名はやや調子を落としているが、川北の当地通算勝率は今節メンバー内トップかつ3Vと水面攻略に自信あり。長野と木村も底力があるだけに、本調子を取り戻せば間違いなく優勝争いに加わってくる。
ほかでは、7月桐生で23年ぶりの優勝を決めて今期勝率も6点台半ばと絶好調の渡辺豊(東京)に勢いあり。中嶋健一郎(三重)も5月尼崎で自身6年半ぶりの優勝を果たすと、7月若松でも優勝するなど上昇気流に乗っている。A1級初昇格へ好ペースの金田智博(福井)に、ジワジワと調子を上げている平田健之佑(三重)と藤山雅弘(大阪)の走りも見逃せない。伸び盛りの後藤盛也(東京)、柴田百恵(静岡)、上田紗奈(大阪)にも注目したい。
伸び足特化のスタイルを確立して急成長中だ。デビュー当時からチルトを跳ねてレースすることは少なくなったが、最近はチルト0度か+0.5度が基本スタイル。時には枠番に関係なくチルト+1.0度や+2.0度で勝負することも。自然とまくりでの勝ち星が多くなり、最近6カ月の1着数の約27%がまくり勝ちだ。特に3コースの1着率は40%オーバー。また、伸び足に特化しながら回り足もソコソコに仕上げており、2コースの1着率も約30%と高い数字を叩き出している。その結果、今期勝率は6.68(8/15時点)とA1級初昇格へ好ペースだ。
当地は8月戦を走ったばかり。3日目まではオール2連対と好走していたが、4日目前半レースで痛恨のフライング。それでも後半レースで3コース差しを決め、5日目にはチルト+1.0度で5コースまくりを披露するなど、フライングを抱えても積極的なレースを見せて住之江ファンに猛アピールした。今回は短期決戦で勢いがかなり大事になってくるが、成長スピードを考えれば出場選手の中で一番勢いがあると言っても過言ではない!