G1第51回高松宮記念特別競走 |
住之江伝統の「GⅠ高松宮記念特別競走」。地元勢にとっては通常のGⅠ以上に気合が入るシリーズ。過去の大会でも地元勢の活躍が際立っており、第49回、50回と大会連覇中の太田和美(大阪)は、通算でも優勝6回を誇る「ミスター高松宮記念」だ。史上初の大会3連覇へ向けて、今大会も初日からエンジン全開で臨む。
大会3Vと実績十分の田中信一郎(大阪)に、歴代覇者の松井繁(大阪)、湯川浩司(大阪)、石野貴之(大阪)の3名も、もちろん優勝の最有力候補だ。特に5月芦屋のボートレースオールスター覇者で今年SG3優出と絶好調の石野には熱視線が注がれる。
ほかにも、丸岡正典(大阪)、岡村仁(大阪)、西村拓也(大阪)、秦英悟(大阪)、木下翔太(大阪)、上條暢嵩(大阪)ら地元スター選手たちが脇を固める。
遠征勢にも注目選手が目白押しだが、近況リズムの良さなら今年GⅠ優勝2回の毒島誠(群馬)と桐生順平(埼玉)の名前が真っ先に挙がる。今年特別戦で優勝歴がある峰竜太(佐賀)と吉田拡郎(岡山)は、ともに当大会でも優勝実績を持ち、原田幸哉(長崎)も3大会前に優勝している。当地実績を考えれば瓜生正義(福岡)や井口佳典(三重)、平尾崇典(岡山)、新田雄史(三重)、篠崎仁志(福岡)らの活躍も必至だ。ほかでは、ここ数年での世代交代の象徴ともいえる丸野一樹(滋賀)、椎名豊(群馬)、関浩哉(群馬)らに続くスター候補の誕生にも期待したい。
平和島ボートレースクラシックを制した土屋智則をはじめ、徳山グランドチャンピオンは磯部誠、児島オーシャンカップは羽野直也がSG初制覇を達成。GⅠ初優勝も2名いるなど、今年もニューヒーローが続々と誕生中。今シリーズも16名がGⅠ初優勝を目指して参戦するが、中でも注目したいのは地元の木下だ。これまでSGで3回、GⅠでも13回の優出歴を持つなどキャリアは十分で、特別戦初Vへの下準備は整っている。また、同世代のSG覇者が誕生したことで自然と意気も上がってきており、今まで以上に「優勝」の2文字を意識してシリーズに臨む。
今年の上半期は優出数が伸びても決定的な仕事ができなかったことで物足りなさもあったが、6月三国で今年初優勝を挙げたことでリズムアップ。その後は各地で代名詞とも言える鋭いまくり差しで白星を奪っている。また、当地は8月お盆戦を走ったばかりで暑い時期の調整を経験しているのは大きなアドバンテージになる。活躍できる条件は全てそろっており、あとは結果を出すだけ。地元水面で待望の瞬間が訪れる可能性は十分にある!