日本モーターボート選手会会長杯争奪2023ダイスポジャンピーカップ |
今年もここまで勝率7点台後半をマークし、9優出3Vと抜群の安定感を見せつけている久田敏之(群馬)は、当地7月戦に出場したばかりで調整面にも不安なし。優勝争いをリードするのは間違いないだろう。
三嶌誠司(香川)が追撃の一番手。2月鳴門地区選で優出すると、5月の桐生GⅡモーターボート大賞ではおよそ2年ぶりの優勝を決めるなど、改めて底力健在を証明中だ。鈴木勝博(愛知)と北川潤二(愛知)の愛知コンビも近況好調で、鈴木は3月津、4月常滑の優勝で春先からリズムを上げると、7月平和島でも4コース差しで今年3Vに到達するなど好ペース。一方の北川も自身初の年間複数回Vを挙げた昨年の勢いそのままに、今年もここまで優勝2回と活発な走りを見せている。
平田忠則(福岡)、松崎祐太郎(福岡)、古澤光紀(福岡)の福岡トリオは、一般戦では場所を問わず主力級の活躍を見せる実力派。7月鳴門を大外から差し切って制した有賀達也(埼玉)に、西野翔太(広島)と三浦敬太(東京)のパワー駆けも魅力的だ。
女子勢を引っ張るのは、トップレーサーの田口節子(岡山)。今節は30日間のF休み明け初戦だが、田口ほどの実力者ならばレース勘に関係なく優勝争いに加わってくる。今期勝率6点台半ばと好調モードの清埜翔子(埼玉)も楽しみ。向井美鈴(山口)、實森美祐(広島)の3名は、軽量の利を生かせる舟足なら男子が相手でも見せ場を作る。
特定のレース場を得意とする選手は多いが、住之江水面で当てはまるのが清埜だ。当地は2015年9月のオール女子戦でデビュー初優出を果たした記念すべき水面で、昨年10月オール女子戦ではデビュー初優勝も達成。さらに昨年末のPGⅠクイーンズクライマックスシリーズから今年の4月戦、7月戦と目下3連続優出中だ。通算でも優出15回のうち、当地だけで優出5回という成績からも相性の良さがハッキリと分かるだろう。
最近1年は実力面での成長曲線も右肩上がりだ。前々期、前期と6点勝率を残し、今期もここまで勝率6.51(7/26現在)と初のA1級昇格へ向けて好ペースを刻む。また、最大の持ち味でもあるスタート力にも磨きがかかっており、平均スタートはコンマ15と突出すべき数字ではないが、平均スタート順位2.70が質の高さを証明している。そのスタートが一番決まっているのが住之江で、7月戦は9走中8走で3番手以内のスタートを決め、トップスタートも3回あった。自身のレーススタイルが一番合う得意水面で、デビュー2回目の優勝へと突き進む!