大阪ダービー第40回摂河泉競走 |
今年の芦屋SGボートレースオールスター覇者で昨年の大阪ダービーを制した石野貴之の不在は少し残念だが、それでも全国トップクラスの選手層を誇る大阪支部の里帰り戦とあって、豪華な顔ぶれなのは間違いない。
長きにわたり地元のレジェンドとして君臨する松井繁(大阪)は、歴代最多の当地41Vという実績が光り輝く。今年は1月びわこBBCトーナメントで自身4年ぶりのGⅠ制覇を果たすなど、近況のリズムも悪くない。
当地ではSG4Vを含めて29Vの田中信一郎(大阪)と25Vの太田和美(大阪)の69期コンビも、大阪支部を引っ張ってきた自負がある。丸岡正典(大阪)と湯川浩司(大阪)の85期コンビも、大阪支部を語る上では無視できない存在だ。
ほかにも、今年の正月戦を制した岡村仁(大阪)や、大阪支部の中堅世代を支える西村拓也(大阪)、秦英悟(大阪)、木下翔太(大阪)、上條暢嵩(大阪)らは、世代交代を狙ってベテラン勢に挑む。この10名は9月に当地GⅠを控えており、調整を確かめる絶好の機会でもある。
北村征嗣(大阪)、山崎郡(大阪)、権藤俊光(大阪)の3名は、今年2度目の当地制覇を狙って上位勢に立ち向かう。濱本優一(大阪)、小野達哉(大阪)、上田龍星(大阪)も上位争いに食い込めるだけの実力あり。ほかでは将来性豊かな井上忠政(大阪)に、女子では近況好調な関野文(大阪)の走りに注目したい。
デビュー当時から才能の片りんを見せてきた大阪支部の次世代スター候補、竹間隆晟の成長スピードが止まらない。デビュー2節目の2021年11月鳴門で16走目にして初1着を挙げると、勝率2.40で1期目でのB1級昇格に成功。2期目も4勝、2着6本という好成績を収めて勝率3点台に乗せ、3期目の前期は2桁勝利となる11勝をマークして勝率も4点台に到達した。さらに成長を続ける今期はまだ2カ月ほどだが、既に8勝を挙げて勝率も5.55(7/11時点)とA級昇格へ好ペースだ。また、6月浜名湖では準優1枠を射止めた勢いのままデビュー初優出も果たした。
まだ粗削りな部分があるのは当然のことだが、すべての点において同世代よりもレベルが高いのは成績にも表れている。特に旋回技術には目を見張るものがあり、競り合いに強いのがストロングポイントだ。それに加えてスタート力にも磨きがかかっており、今期の平均スタートはコンマ13とかなり鋭くなっている。1走1走が成長につながっている今なら、地元のスターレーサーが相手でも活躍できる可能性は十分に感じる。