| 日刊スポーツ盾争奪ニッカン・コム杯第57回しぶき杯競走 |






今年ここまで勝率7点台後半をマークし、9優出3Vと絶好調モードの久田敏之(群馬)が中心に立つ。当地優勝歴がないのは意外な事実だが、前回の2022年3月戦は節間6勝を挙げて優出。通算でも5回の優出歴があり、水面攻略に不安はない。当地初制覇は時間の問題だろう。
重野哲之(静岡)、藤岡俊介(兵庫)の2名も今年勝率7点台と好ムード。重野は7月末が締切の蒲郡ダービーの勝率が気になるところ。勝率は7.25以上(6/28時点、ボーダーは7.21)とあって、最後まで気が抜けない。藤岡はダービー出場こそ厳しいが、近況の勢いでは負けていない。
当地実績で上位勢に襲い掛かるのは、今節メンバーの中で通算勝率トップかつ優勝3回を誇る本多宏和(愛知)だ。昨年2月戦で当地初Vを飾ると、5月戦と今年1月戦で2連続優勝を達成。3月戦では優勝こそ逃したが優勝戦1号艇を射止めるなど、当地での強さは地元並みだ。遠征勢最多の当地4Vをマークする山下和彦(広島)も水面巧者の1人。しかも目下3連続優出中とあって活躍は必至だ。当地一般戦では3連続Vの実績がある川北浩貴(滋賀)と現在2連続優出中の片橋幸貴(滋賀)の滋賀コンビも好相性。底力ある吉田一郎(長崎)と天野晶夫(愛知)も上位へ。
地元水面では誰が相手でも負けられない繁野谷圭介(大阪)と上條嘉嗣(大阪)のA1級コンビが、強力遠征勢を迎え撃つ。
福岡支部の次世代ホープが着実にステップアップ中だ。127期の終了記念競走には事故率オーバーで出場できなかったが、養成所勝率6.89は第2位と好成績をマーク。デビュー前の練習から先輩レーサーの評価は高く、ある選手は「新人としてはモノが違う。普通の新人なら練習で負けることはないけど、藤森くんが相手だと気を抜くとやられてしまうこともある」と話していた。実際にレースを見ても旋回力は新人とは思えないスピード感があった。デビュー初1着は3期目と意外にも遅かったが、そこからは持ち味の旋回力を生かしたレースが急増。スタートも毎期のように鋭くなっており、前期は初めて2桁勝利を挙げるなど急成長を遂げている。
まだデビューして6期目とあって全国的には名前が売れておらず当地も初出場だけに、高配当の使者としても狙う価値は十分にある。実際に5月浜名湖では1走目に5コースまくり差しで5万舟を提供し、6月津でも1走目に3コースまくりで万舟券を提供している。まずは初走に注目しつつ、節間を通しても楽しみな存在だ。