GⅢアサヒビールカップ |
今年のSG開幕戦・平和島クラシックで優出し、新勝率も7点台マークと好調な篠崎元志(福岡)が優勝争いの中心に立つ。当地は遠征先で最も相性の良い水面で、2010年12月のグランプリシリーズでSG初優出を果たすと、2012年12月の同シリーズでSG初優勝を達成。GⅠでも優勝歴を持つなど水面実績は地元以上だ。
菊地孝平(静岡)の当地Vは一般戦での1回のみだが、優出となればSG4回、GⅠ5回と豊富な実績がある。今年上半期は特別戦で優出がなかっただけに、相性の良い水面でペースアップを図りたい。
三嶌誠司(香川)は現級別こそA2級だが、新期A1級復帰と復調ムード。さらに5月桐生GⅡでは自身7年ぶりとなる特別戦Vを決めるなど完全復活は目前だ。一般戦では主力級の活躍を見せる福来剛(東京)、海野康志郎(山口)、長岡良也(兵庫)、岡村慶太(福岡)らも上位の一角。新期A1級復帰を決めている安田政彦(兵庫)、荒井輝年(岡山)、丹下将(愛知)、片橋幸貴(滋賀)らの走りも楽しみだが、新期B級降格と大不振の村松修二(広島)が本来の走りを取り戻せるかにも注目したい。
地元勢を引っ張るのは丸岡正典(大阪)。2月津を皮切りに一般戦では優出を外しておらず、その中には2度の当地戦が含まれている。勢いのまま2年半ぶりの当地Vを目指す。2月当地GⅠ地区選で優出した小野達哉(大阪)に、北村征嗣(大阪)と吉永則雄(大阪)が奮起の走りを見せる。
今節は6月から7月の月またぎ開催となり、開催3日目から級別が変わる選手がチラホラいる。その中で注目は、4期ぶりのA1級復帰を決めている丹下だ。2023年後期審査期間は初戦の11月大村で優出と好スタートを決めると、当地11月戦でもコース不問の走りで優出に成功。その後も各地で切れ味鋭いターンを武器に優出6回をマークし、新勝率6.23を残した。調子は上がってきており、あとは完全復調へ向けて痛快な一発を放つのみだ。
前述でも触れた通り、当地11月戦では優出しており、今年1月戦でも準優5枠ながら2着で優出と勝負強い走りを見せるなど、住之江水面のイメージは良い。また、最近はナイター開催での活躍が多く、昨年1月からの1年半で優出が11回あるが、そのうち7回がナイター開催というデータが残っている。今節の出場メンバーと比べても優出7回はトップ(北村征嗣、海野康志郎、岡村慶太、小野達哉も7回)の数字だ。活躍できる条件はそろっており、自身1年半ぶりとなる優勝の可能性は十分にある。