日本財団会長旗争奪第37回住之江王冠競走 |
1月江戸川周年を逆転劇で制して2度目のGⅠ制覇を飾った前田将太(福岡)は、2月の若松GⅠ九州地区選手権でも優出とトップ戦線で活躍中。さらに2月江戸川と3月丸亀で2場所連続優勝を達成。これは年間8Vを挙げた昨年以上のペースとあって、絶好調モードの勢いがどこまで続くのか楽しみだ。
同じ福岡勢の古澤光紀(福岡)も近況勝率7点台と好調で、昨年末の当地戦では優勝している。良いイメージが残っている水面でさらなるリズムアップを図る。永田啓二(福岡)は出走回数不足で現在A2級の格付けだが、今期勝率は7点台に迫る勢いとあって、A1級レーサーと同等の評価が必要だ。
石橋道友(長崎)はモーター勝負よりも旋回勝負のイメージが強いが、近況は各地で展示タイムトップを連発中と調整がハマっている様子。自身1年ぶりの優勝を含めて今期2Vと結果もついてきている。対照的に、吉永則雄(大阪)はA級維持も危ぶまれる状況だが、地元唯一のA1級として無様な姿は見せられない。
女子勢で注目は、地元の高憧四季(大阪)。通算9回目の優出となった3月下関女子戦で念願のデビュー初Vを達成し、勝率面も初のA1級昇格へ好ペース。当地は4月女子戦にも出場予定で、調整面にも大きなアドバンテージがある。竹井奈美(福岡)は3月福岡で産休から復帰したばかりだが、ブランクを感じさせない走りを見せているだけに要注意だ。
A1級復帰へ向けてラストチャンスをモノにする。2022年後期、2023年前期と2期連続で降格を経験して現在はB1級だが、本来は3度のA1級経験がある実力者。不調の原因となったのは事故の多さで、前期は期始めにフライングを抱えると、その後も転覆失格などで事故パンの状況に。持ち味でもある積極的なレースができなくなったことが大きい。
しかし、事故禍から解放された今期は、各地で片橋らしさ全開の走りを見せつけている。11月児島で自身1年3カ月ぶりの優出を果たすと、1月には丸亀と大村、3月常滑でも優出するなど完全復調を示す。その結果、3月28日現在の勝率は6.25とA1級復帰も視界に入ってきた。
当地は3月戦を含めて今年早くも3度目の出場。2月戦は優出こそできなかったが、切れ味鋭いターンで2勝、2着2本と好調ぶりをアピールし、3月戦では優出と好走したばかり。その3月戦では初下ろしのモーターを経験しているのも有利に働きそう。2023年後期審査期間の最終戦で、A1級復帰と自身2年ぶりの優勝をつかみ取る!