オールレディース第34回アクアクイーンカップ |
令和5年度最初のシリーズはオール女子戦。2月蒲郡のGⅡレディースオールスターで、待望の女子特別戦初Vを飾った長嶋万記(静岡)が注目を集める。1月下関の男女W優勝戦でも優勝しており、今期はここまで7優出3Vと絶好調モードに入っている。勢いそのままに今年は年末決戦まで突っ走りそうだ。
同じくGⅡレディースオールスターで優出した宇野弥生(愛知)に、中谷朋子(兵庫)と細川裕子(愛知)が今期勝率7点オーバーと快調に飛ばす。中でも宇野と中谷は、3月6日時点で今期優勝回数が2回と、決定力という点でも頼もしさがある。三浦永理(静岡)と浜田亜理沙(埼玉)は、自由自在な攻めがさえて好調キープ。大瀧明日香(愛知)も半年でのA1級復帰へ好ペースの走りが続く。初のA1級昇格も視野に入っている高憧四季(大阪)も注目の1人。地元水面で初優勝へと懸かる期待は大きい。
当地3Vを誇る水面巧者の海野ゆかり(広島)に、攻撃的な攻めが持ち味の谷川里江(愛知)、的確なハンドルで上位を確保する中里優子(埼玉)らがシリーズを盛り上げる存在だ。
8月津で開催されるPGⅠレディースチャンピオンの選考期間は5月末まで。現在ボーダー上の前田紗希(埼玉)をはじめ、五反田忍(大阪)、平田さやか(東京)、池田浩美(静岡)らは勝率アップへ向けてスパートをかけたい。
戦いの舞台を氷上から水上に変えた「舞姫」が、デビュー5年目にして急成長中だ。スポーツ推薦枠で122期生としてデビューし、フィギュアスケートからの転身は業界初ということもあって早くから注目を集めていた。デビュー2期目に早くもB2級脱出と才能の片りんを見せつけ、3期目の2019年8月唐津で待望の初1着を挙げた。その後も順調に地力を強化し、前期勝率4.85は自身最高を更新した。1着数も16本をマークし、そのうち7本がまくり勝ちと戸田育ちらしいスピードレースに磨きをかけている。迎えた今期はさらなる成長を遂げており、1着数は早くも前期を超える17本(3/6現在)。特に2コースの1着率は36%、3コースは42%超えと高い数字だ(1コースは35%)。急成長の大きな要因はスタート力の強化で、デビューから4年間の平均スタートはコンマ22だったが、前期の平均スタートはコンマ16、今期はコンマ15とスタートの質が上がっている。勝率も初のA級昇格へ好ペースとあって、モーター次第では目が離せない存在になりそうだ。