サンケイスポーツ創刊70周年記念 第68回GSS競走 |
2014年から毎年開催されている「三都市対抗戦」は通常の個人戦に加えて、三支部による意地を懸けた対抗戦も注目の1つ。優勝者を輩出した支部が対抗戦Vに最も近づくとあって、やはり気になるのが各支部を引っ張るポイントゲッターの存在。昨年10月に行われた前回大会は、福岡支部の竹井貴史が3日目から6連勝締めと圧倒的な走りで優勝したが、顔ぶれを見渡すと今大会も福岡支部に強力メンバーがそろった印象だ。
その福岡支部からはSG覇者の羽野直也(福岡)と今年の九州チャンプ・仲谷颯仁(福岡)が参戦。ともに新勝率は出場選手トップツーの7点台と好調で、特に羽野は約1年ぶりの優勝を含めて今年2Vと完全復調を示している。同じく今年2Vをマークする今井貴士(福岡)の好調ぶりも見逃せない。
2023年に個人戦制覇を果たした地元の大阪支部も黙ってはいない。トップ戦線でも実績豊富な木下翔太(大阪)、4月丸亀Vで調子を上げている北村征嗣(大阪)、半年でのA1級復帰を決めた藤山翔大(大阪)のA1級トリオに加えて、出走回数不足でA2級だが新勝率7点台を残した権藤俊光(大阪)に大きな期待が懸かる。
最後に東京支部からは杉山貴博(東京)、栗城匠(東京)のA1級2名が主力として参戦。この中で実績があるのはGⅠ覇者の栗城だが、もちろん杉山も十分に侮れない存在だ。
総展望でも触れた通り、昨年の個人戦Vは福岡支部の竹井貴史だが、支部別対抗戦は地元の大阪支部が優勝。当地開催の直近5大会も全て大阪支部が制しており、今大会も支部別対抗戦は大阪支部がリードする可能性が高い。その大きな要因となるのは、選手層の厚さ。三都市対抗戦は各支部からA1級3名が主力として参戦するが、今大会の大阪支部は北村征嗣、木下翔太、藤山翔大のA1級トリオに加えて、実質A1級といってもいい権藤俊光の存在感が光る。
その権藤は前期F2の影響で7月からはA2級の格付けだが、勝率は7点台をマーク。60日のF休みを消化した4月平和島でいきなり優出を果たすと、続く5月多摩川ではオール3連対で優勝。同月の児島でも優勝戦1枠を射止めて準Vという結果を残した。また、当地も前回2月戦でF2ながら予選トップ通過を果たすと、準優勝戦、優勝戦もしっかりと逃げ切って王道Vを飾るなど、F禍を感じさせない走りを見せつけたばかり。当地2連続Vを目指すのはもちろん、今大会は支部別対抗戦のポイントゲッターとしても大きな役割を担う!