にっぽん未来プロジェクト競走 in 住之江 |
SG覇者4名が参戦する豪華シリーズ。その中でも異彩を放つのは、SG11冠を誇る地元エースの石野貴之(大阪)だ。長期欠場から今年2月の当地戦で復帰し、期末までの3カ月間でA1級条件の90走をクリアすると、5月ラピートカップで復帰後初Vを達成。続く津GⅢで2節連続Vを決めるなど完全復調を示している。
昨年の下関チャレンジカップでSG初優勝の河合佑樹(静岡)、住之江グランプリシリーズで同じくSG初制覇を達成した前田将太(福岡)の102期コンビに、ひと足先に一昨年の徳山グランドチャンピオンでSG初Vを飾った磯部誠(愛知)が追撃へ。特に磯部は3月の常滑GⅠ周年を制して今年も快調に飛ばしている。
ほかでは、SGでの優勝歴はないが、若松ボートレースクラシックで初優出を果たした塩田北斗(福岡)に勢いあり。4月以降に地元の丸亀で優勝2回と調子を上げている近江翔吾(香川)、キャリアハイの勝率を残してA1級継続を決めた西岡顕心(香川)の香川コンビに、キレキレのスタート力を武器に各地で好走中の山崎哲司(愛知)と中野仁照(愛知)の愛知コンビが、現役トップレーサーを相手に果敢に挑む。
半年でのA1級復帰に燃える柳内敬太(兵庫)と藤田俊祐(東京)、新勝率6点台と好調な清水攻二(山口)と石原翼(静岡)も軽視はできない。
現役のボートレーサーは約1600名いるが、60歳を超えているベテランとなると6月4日時点で26名しかいない。その中で新期A1級は西島義則、江口晃生、今村暢孝の3名。A2級は島川光男、日高逸子、そして今節出場の古場輝義の3名のみ。還暦を超えてもA級レーサーとして活躍していることに驚きを隠せないが、古場に関してはA級6名の中でも最年長の65歳で、前期は通算1万走にも到達している。最後にB級を経験したのは2021年前期審査期間で、それ以降は9期連続でA級キープを果たすなど、底力があることを証明している。
全国各地で力走を見せているのはもちろん、特に地元水面での強さは折り紙付き。通算優出43回は歴代トップ10に入り、1着数は同7位、2連対数も同5位というデータが残っている。当地近況も2023年6月戦からかなりの頻度で予選を突破中で、昨年1月戦では結果こそ準Vだったが優勝戦1号艇を射止める活躍を見せた。このことからも自身4年4カ月ぶりの優勝を決めるのは当地以外に考えられず、それが今節の可能性は決して低くない。