2025モーターボートレディスカップ |
地元総大将としてシリーズを引っ張るのは鎌倉涼(大阪)。今年の女子戦は3月尼崎GⅢオールレディースと4月桐生で連続優出、4月鳴門でも優出するなど好成績を残している。また、当地女子戦は2020年12月戦~昨年6月戦まで6節連続優出中で、2022年6月戦と2023年7月戦では2節連続Vを達成。さらに凄いのは目下3節&30走連続でオール3連対中だ。
その鎌倉を抑えて出場選手トップの新勝率を残したのは、同じ大阪支部の高憧四季(大阪)。4期ぶりとなるA1級復帰を決めた近況の勢いがあれば、念願だった地元初制覇の可能性は十分にある。対照的に、落合直子(大阪)、原田佑実(大阪)、関野文(大阪)、上田紗奈(大阪)の4名は精彩を欠いているが、地元水面で過小評価は禁物だろう。
遠征勢で最大の注目は川井萌(静岡)。2月津の東海地区選手権でGⅠデビューを果たすと、今年新設された浜名湖PGⅠスピードクイーンメモリアルではいきなりのベスト6入り。5月常滑のGⅡレディースオールスターでも優出するなど、いま一番勢いがある女子レーサーと言っても過言ではない。
ほかでは、若狭奈美子(岡山)が3月唐津で自身6年ぶりの優勝を飾って好ムード。その若狭と同じく新勝率6点台とリズム上々の櫻本あゆみ(群馬)、長期欠場明け2戦目の4月唐津優出で存在感を示した竹井奈美(福岡)や、樋口由加里(岡山)、大豆生田蒼(埼玉)、黒澤めぐみ(東京)、山本梨菜(佐賀)、武井莉里佳(兵庫)も上位へ。
新たなニューヒロイン候補に熱視線だ。2022年11月に131期生としてデビューし、昨年2月に行われた第8回びわこレディースオールスターでGⅡ初出場。続く5月の第9回・宮島、今年5月の第10回・常滑にも出場し、選出順位も47位→39位→23位と大きく伸ばしており、全国のファンから期待値が高いのがわかる。ただ、人気先行だけではないのが彼女の魅力。デビューから毎期のように勝率を伸ばし、新勝率は自身初の5点台に到達。2月下関では初優出を果たすなど実力も急上昇中で、今年から鳴門フレッシュルーキーにも選ばれている。
実力も人気も上昇中で迎えた常滑GⅡレディースオールスターは、過去2回で果たせなかった初白星を1走目に挙げると、予選最終日にも白星を追加してベスト18入り。赤いカポックで登場した準優勝戦では2着に食い込む好ファイトでGⅡ初優出を果たした。デビュー約2年6カ月での女子特別戦優出は今節出場する鎌倉の約2年10カ月よりも早く、将来性があるのは間違いない。さらにステップアップするための次なる目標は、"優勝"の2文字だ。