スカパー!・JLC杯競走(ルーキーシリーズ第6戦) |
2024年の最優秀新人・藤原碧生(岡山)が断トツの主役候補だ。昨年同時期の浜名湖ルーキーシリーズで自身初Vを飾ると、その後も年末の児島までに年間5Vを挙げる活躍。迎えた2025年も1月多摩川ルーキーシリーズを5コースから鮮やかなまくり差しで制し、さらには今期勝率も7点台と覚醒中だ。今年も目が離せない存在になるのは間違いない。
同じく今期勝率7点前後の力強い走りを見せているのが前田滉(愛知)、常住蓮(佐賀)、飛田江己(埼玉)の3名。いずれも昨年はキャリアハイとなる優勝3回を挙げており、リズムの良さを近況も引き継いでいる形だ。井本昌也(山口)と西岡顕心(香川)も各地で奮闘が光る。対照的に、黒野元基(愛知)は本来の実力を考えれば少し物足りない近況だが、当地は通算3節で優出2回と好走中で相性の良さなら出場選手トップと言える。
濱野斗馬(香川)は現級こそA2級だが、昨年5Vをマークしてブレイクした1人。今期はA1級復帰へ好ペースの走りを続けており、優勝候補として名前が挙がる。佐藤航(埼玉)と砂長知輝(埼玉)の埼玉コンビに、小林孝彰(福井)の3名もA1級昇格へ向けて快調に飛ばしている。
強力遠征勢を地元で迎え撃つのは、石本裕武(大阪)と竹間隆晟(大阪)のフレッシュルーキーコンビ。特に石本はディフェンディングチャンピオンとしての使命感があり、当地ルーキーシリーズを4大会連続で地元勢が優勝している記録を途切れさせるわけにはいかない。
デビューしてすぐの新人レーサーへの判断材料の1つとなるのが養成所勝率。2年目に突入したばかりの澁川は133期の勝率トップとしてデビューした。最初の1年間は白星こそ奪えなかったが、デビュー戦の2023年11月びわこでは2走目にいきなり3着に食い込む好ファイトを披露。レースに慣れてきた2期目は2着3本、3着6本と舟券に絡む回数が急増し、B2級脱出も果たすなど才能の片りんを感じさせるレースぶりを見せた。そして迎えた3期目の昨年11月津で待望の瞬間が訪れた。3日目第5レースは1号艇に主力が登場する企画レースだったが、大外からコンマ01のスタートを決めると、内側が攻めてくれた好展開をしっかりと生かしてまくり差し一閃。デビューしてから172走目で水神祭を達成した。この初白星がキッカケとなり、追加参戦の1月浜名湖では4コースまくりで2勝目、同月浜名湖でも5コースまくり差しで3勝目を挙げるなど勝ち方を覚えて急成長中だ。正月戦を走った時とは違ってひと皮むけた感があるだけに、地元初1着はもちろん、さらなる活躍に期待ができる。