ボートピア梅田開設18周年記念競走 |
当地SG4冠、GⅠ8Vを誇る地元レジェンドの田中信一郎(大阪)が大きな存在感を放つ。今期は11月蒲郡で優勝ゴールを決めているが、勝率面に関しては6点台前半と精彩を欠く状況。ただ、地元水面が舞台ならこれまでも調子関係なしの走りを見せてきたのは周知の通り。区切りとなる当地30回目の優勝を約束する。
近況リズムの良さなら守屋美穂(岡山)が抜けた存在。現在は昨年4月児島GⅠ周年記念と5月多摩川SGボートレースオールスターの準優勝戦でフライングを切ってしまった罰則によりSG戦復帰は早くてもグランドチャンピオン以降、GⅠ戦とGⅡ戦は7月末まで走れない状況だが、昨年12月の下関から今年1月の徳山で5節連続優出と一般戦では格の違いを見せつけている。
前期勝率7点台を残した岡村慶太(福岡)は近況も快調な走りを見せており、さらに当地3Vは石田政吾(福井)と並んで遠征勢トップで水面相性も申し分ない。昨年は自身8年ぶりとなる年間2Vを挙げた吉川喜継(滋賀)も好調勢の1人だ。対照的に、中村有裕(滋賀)、渋谷明憲(大阪)、平田健之佑(三重)の3名は今期勝率が6点割れとあって、A1級キープへ向けてリズムを立て直す必要がある。
ほかでは、前出の石田に、当地通算勝率は遠征勢トップの後藤浩(埼玉)、通算勝率6点台の沖島広和(福岡)や宮武英司(香川)、眞田英二(徳島)、小野勇作(佐賀)、山本光雄(滋賀)あたりが上位争いに食い込んできそう。
デビュー6期目を迎えた福岡支部の若手レーサーが急成長を遂げている。デビューしてから4期間での1着数は3本しかなかったが、5期目には4勝を挙げて成長ぶりをアピール。さらに今期は既に6勝を挙げ、1月福岡の正月戦では初めて予選突破に成功。続く蒲郡でも準優勝戦入りを果たすなどレースぶりからも自信が伝わってくる。もちろん勝率も大幅に上昇中で、前期勝率3.84に対して今期はここまで勝率5.60と初のA級昇格が視野に入る勢いだ。
現在の活躍は秘めたポテンシャルがあってこそ。養成所時代には130期で第3位の勝率7.20を残しており、潜在能力の高さは既にA級初昇格を果たしている同期の塚越海斗や中山翔太、西丸侑太朗にも負けていない。また、自身のスピード不足という課題克服に積極的に取り組んだことが成長につながっており、「最近は練習でも転覆するくらいまで握って回ることを意識している」とのこと。確かにレースを見ていても旋回スピードが強化されている印象を強く感じた。当地水面は初出場だが、近況の成長ぶりを考えれば活躍する可能性は十分にある!