デイリースポーツ旗争奪第66回ホワイトベア競走 |
栗城匠(東京)は昨年、一昨年と2年連続で優勝なしに終わったが、2021年には平和島周年でGⅠ初制覇を達成した実力者だというのは周知の通り。約3年ぶりの痛快な一発で再びトップ戦線への定着を目指す。
坂元浩仁(愛知)と谷川祐一(滋賀)もA1級常連で、ともに昨年は優出8回で優勝1回とコンスタントに活躍。今シリーズはA1級が4名と少ないだけに、ベスト6入りが最低条件となる。
現A2級勢で注目は、なんといっても地元の丸岡正典(大阪)だろう。ボートレースダービー2冠、GⅠ4Vのトップレーサーがまさかの降格となったが、期が替わってから心機一転。11月宮島で優出を果たすと、12月若松で自身1年9カ月ぶりの優勝を決めて反転攻勢に出ている。さらに勢いを加速させるべく、今度は3年ぶりの当地Vを目指す。
ほかでは、A1級復帰へ快調な走りを見せている長岡良也(兵庫)、伸び足を仕上げて豪快に攻め込む水摩敦(福岡)と松尾昂明(福岡)、8カ月の長欠明け初戦の11月福岡から3連続優出とブランク関係なしの走りを見せている青木玄太(滋賀)も上位へ。
半年でのA1級復帰へ向けて巻き返し中だ。前期は7月蒲郡でのフライング後に調子を崩し、以降はなかなかリズムを立て直せずに半年間が終了。勝率6.13で10期続けていたA1級の座から陥落してしまった。流れが悪かったのも大きな要因の1つではあるが、それ以上にモーター抽選の運にも見放されていた印象で、毎節のように大きな部品交換に着手しており、モーターが仕上がらないことで自力で上位着を奪うシーンが少なくなっていた。
しかし、期が替われば流れが変わることはよくあること。新期初戦の昨年11月若松では上り調子のモーターを引き当てると、前期までの不調が嘘のように力強い走りで予選3位通過に成功。準優勝戦も1号艇を生かして優出と最高のスタートを切った。同月尼崎GⅢ企業杯では優出こそ逃したが準優勝戦2号艇と予選上位通過を決め、12月には戸田と江戸川で優出するなど本来の姿を取り戻している。現在はA2級の格付けだが、この調子ならA1級レーサーと同等の評価が必要なのは間違いなく、自身約3年ぶりの優勝にも期待が高まる。