BTSりんくう開設12周年記念競走 |
前期は自身初の勝率7点台を残し、全選手トップの期間優出13回と安定感あふれる走りを見せた上條嘉嗣(大阪)が、2連続優出中と安定した航跡を残している水面で念願の地元初Vをつかみ取る。
遠征勢を引っ張るのは、2024年は5V(12月12日時点)と高い決定力を見せつけた佐々木康幸(静岡)。近況好リズムに加えて、当地はSG優出歴に3Vと水面相性も良好と言える。
北山康介(東京)の前期勝率は前出の上條に次ぐ2位で、新期も初戦の鳴門で優出して好調をキープ。8期連続でのA1級維持を果たして好ムードの麻生慎介(広島)に、7月津で自身約1年ぶりの優勝を決めて意気上昇中の松尾拓(三重)、4期ぶりにA1級に返り咲いた下寺秀和(広島)も確実に見せ場を作る。
伊藤将吉(静岡)と田中和也(大阪)は、ともに前期勝率6.24と薄氷を踏む思いでのA1級キープとなったが、伊藤は今期既に優出2回と調子を上げている。田中は今期既に1Vしており、地元ならさらに気迫の攻めで上位進出へ。
荒川健太(三重)、浜先真範(広島)、村松修二(広島)の3名はA2級に降格したが、荒川は11月蒲郡を5コースまくり差しで制し、浜先も11月宮島を2コース差しで制して反撃中。村松も11月大村の優出でリズムアップ中だ。
好走の多い水面で復調のキッカケをつかむ。本来はA1級常連でGⅠでも優出2回を数える実力者だが、2021年前期を最後に近年はA2級暮らしが続いている。しかし、勝率面で大きな変動はないものの、レース内容は徐々に良くなっている印象で、前期は優出4回をマーク。そのうち2回が地元の大村、1回が下関でのもの。同じナイター開催の当地を走る上では頼もしいデータになる。加えて当地は全国でも指折りの好相性水面で、遠征先では全場トップの優勝2回を誇り、通算14節で優出7回と安定した航跡を残している。さらに注目すべきなのは気温の低い時期に活躍が集中していること。優勝2回は2月と3月で、残る優出5回のうち4回が11月から1月だ。
また、気温の低下とともに迎えた今期も11月福岡で優出して好発進を決めた。低調機を立て直したことも冬場に調整が合うことを証明しており、「好相性水面+得意の冬場」と活躍できる条件は揃っている。A1級復帰への足掛かりにするためにも、2021年2月の当地戦以来となる優勝を目指して冬の当地水面を駆け抜ける!