箕面市営モーターボート競走施行70周年記念報知新聞大阪発刊60周年記念第42回全国地区選抜戦 |
今年1月の下関GⅠ周年でGⅠ3勝目を挙げた上條暢嵩(大阪)は、その後も3月の当地GⅠ周年で優出。さらに6月の尼崎グランドチャンピオンでは2度目のSG優出を果たすなど、トップ戦線で活躍中。地元の当地は今年正月戦を含めて4年連続で優勝中と決定的な仕事をしている。今シリーズも他を圧倒する走りを約束する。
同じ地元勢の田中和也(大阪)は約1年ぶりの優勝を5月下関で決めて意気上昇。今度は40歳になって初めての優勝を地元水面で狙う。
遠征勢を引っ張るのは、10月浜名湖GⅠ周年で4度目のGⅠ優出を果たした安河内将(佐賀)。7月若松では今年2度目の優勝を決めており、勢いのまま自己記録更新を目指す。妹尾忠幸(岡山)は10月びわこで今年の優出数を2桁に乗せ、中田元泰(香川)も8優出1Vと安定感あふれる走りを見せている。2024年後期にA1級初昇格を果たした新進気鋭の若林義人(静岡)にも要注目だ。
対照的に、フライング2本の足かせで調子を落とす鈴木勝博(愛知)、勝率6点割れと精彩を欠く照屋厚仁(兵庫)の両者はリズムを立て直す必要がある。近況リズムという点では、A1級復帰へ好ペースの走りを続けている平田健之佑(三重)に、初のA1級昇格が目前の葛原大陽(徳島)と西岡顕心(香川)が侮れない存在となりそう。女子勢では、7月戸田で自身初の年間複数回Vを決めた清埜翔子(埼玉)の痛快な一発にも期待したい。
129期の今期適用勝率No.1が覚醒中だ。香川支部では初めての養成所チャンプとして2021年11月に丸亀でプロデビュー。初勝利は1年後の2022年12月びわこと思った以上に時間がかかったが、その後は勝ち方を覚えて期間4勝をマークした。本格的に枠主張を開始した4期目はイン戦での11勝を含めて期間17勝を挙げ、勝率も5点台に到達。続く5期目も5点勝率をマークするなど頭角を現してきた。迎えた6期目は期またぎの4月丸亀でデビュー初Vを達成して勢いづくと、次走の丸亀ゴールデンウィーク戦でも準優勝戦1枠を獲得して優出。トップ通過の片岡雅裕が準優勝戦で敗れたため、優勝戦は1号艇が巡ってきた。結果的にはスタートで立ち遅れて準優勝と悔しさが残ったが、それをバネに8月丸亀と9月大村でも優出するなど好走を続け、勝率も6点台半ばまで急上昇。来期は飛び級でのA1級初昇格が濃厚だ。
モトクロスで培った体幹やスピード感あふれるターンが持ち味で、コーナー勝負に持ち込んだ時の迫力は一見の価値あり。今年の優出全てがナイター場という点も加味すれば、2度目の頂点に立つ可能性は決して低くない。