ばんえい十勝杯 |
前期キャリアハイの勝率を残した地元の上條嘉嗣(大阪)が、近況はさらなる成長を遂げている。5月以降の勝率は7点台に突入し、5月児島~7月徳山GⅢ企業杯では7連続優出を達成するなど絶好調モードだ。勢いのまま自己最高の年間3Vと念願の地元初制覇をつかみ取る。
遠征勢の筆頭格は、こちらも近況勝率7点台と好調な古澤光紀(福岡)。8月芦屋お盆戦で今年4回目の優勝を挙げ、来年3月の若松クラシック出場へ向けて前進中。通算5優出1Vと好成績を残す水面で優勝のみを狙う。
自己最多の年間3Vと快調な走りを見せている黒野元基(愛知)や、今年8優出3Vと変わらず安定感がある大池佑来(東京)と今年2Vの森野正弘(山口)、10月児島で自身5回目の優勝を決めてリズムアップ中の木村仁紀(滋賀)も上位の一角。福島勇樹(東京)、森定晃史(岡山)、吉川喜継(滋賀)、白神優(岡山)の4名も各地で主力級の活躍を見せているが、郷原章平(福岡)は勝率6点割れと精彩を欠いており過大評価は禁物だ。
森永淳(佐賀)と渋谷明憲(大阪)は現在A2級の格付けだが、両者ともに来年1月からはA1級復帰が決定的とあって、調子の良さを考えれば軽視はできない。
また、今節は135期の吉田一心(大阪)と有山望(大阪)がデビュー戦を迎える。特に注目は吉田。養成所勝率2位をマークし、養成所チャンプ決定戦でも優勝するなど、今後が楽しみな逸材だ。
7期ぶりのA1級復帰へ視界は良好だ。最近6期間で3度、6点勝率を残しながらA2級暮らしが続いていたが、2025年後期審査期間(5月~10月)の勝率は6.40をマーク。優出した10月唐津3Daysではトーナメント3枠、セミファイナル1枠、ファイナル2枠と枠番抽選でも流れの良さを見せつけた。
期が替わった2025年後期はA1級キープが最低限の目標だが、実力者ぞろいの大阪支部内で存在感を放つにはさらなる勝率アップが必要になる。スタートダッシュを決めたい時に住之江水面を走る機会ができたことは追い風になりそう。地元なら当然とも言えるが、当地は全国で一番多く走っており、優出8回ももちろん最多の数字。2022年5月のゴールデンウィーク戦以降は11節連続で予選突破を果たし、2023年10月戦~2024年2月戦では3連続優出をマークするなど抜群の安定感を誇る。この全てがA2級時代ということを考えれば、調子を上げてきている今なら最高の結果を手にする可能性は十分にあり得る。まずはベスト6入りをノルマに、念願の地元初Vまで突っ走る!