G1第52回高松宮記念特別競走 |
2024年のグランプリロードも残すところ1カ月のみ。グランプリ2nd発進の条件となる賞金ランク6位以内の争いはもちろん、グランプリ出場条件の賞金ランク18位以内を懸けた戦いは佳境を迎えている。
現時点(9/30)で賞金ランクトップに立つのは馬場貴也(滋賀)。丸亀SGボートレースメモリアルを自身の代名詞とも言える鮮やかなまくり差しで制し、5月には当地GⅠ太閤賞でも優勝するなど近況リズムも水面相性も申し分ない。
現在5位は大村オーシャンカップで自身2度目のSG制覇を飾った茅原悠紀(岡山)。尼崎グランドチャンピオンVの土屋智則(群馬)が6位、多摩川ボートレースオールスターでSG初Vを果たした定松勇樹(佐賀)が7位。宮地元輝(佐賀)は今年特別戦で優勝こそないが、SGとGⅠで2回ずつ優出するなど安定感あふれる走りで10位につけている。いずれもグランプリ2nd発進へ向けて賞金アップを目指す。
近年のSGグランプリ出場ボーダーを考えれば7000万超えが当確ラインになる。松井繁(大阪)は9月津GⅠ周年記念を制して賞金ランク14位に浮上。自身2020年以来のSGグランプリ出場を視界にとらえており、地元水面で当確ランプを灯したい。ほかでは、ボーダー上の吉川元浩(兵庫)や、ボーダー超えを目指す篠崎元志(福岡)、磯部誠(愛知)、前田将太(福岡)、深谷知博(静岡)、湯川浩司(大阪)らは優勝が絶対条件になりそう。
11月開催のGⅠレースはSGグランプリ出場を懸けた賞金争いが最大の注目ポイントだが、近年の結果をさかのぼるとGⅠ初優勝や2度目のGⅠ制覇を飾った選手が多い傾向。昨年は長田頼宗と枝尾賢がGⅠ2勝目、新開航がGⅠ初優勝を飾っており、2021年は永井彪也と板橋侑我が2度目のGⅠタイトルを獲得している。GⅠ2勝目という点では佐藤翼(埼玉)や山田祐也(徳島)、山崎郡(大阪)、仲谷颯仁(福岡)が該当するが、今回はGⅠ初V組に注目したい。
GⅠ初Vが懸かるのは20名。その中でピックアップするのは地元の木下翔太だ。これまでSG優出3回、GⅠ優出14回とGⅠ初V組の中でキャリアは断トツ。その中には地元GⅠも3度含まれている。また、近況は各地で優出ラッシュと快走しており、勝率も7点台に迫るなどここ1~2年では一番調子が良さそう。当地も今年5回目の出場で、現行モーターも4回目と相場は把握できている。GⅠ初Vへの下準備は整っており、あとはチャンスをつかむのみ。次代の大阪支部を背負って立つ逸材が地元水面で大輪の花を咲かせる!