池田市制85周年記念競走 |
地元の小野達哉(大阪)が優勝争いをリードする。2025年前期審査期間の9月23日現在勝率は出場選手トップをマークし、3連率も70%超えと安定感あふれる走りを披露中。さらに1着率も38%と高い数字を残している点も優勝の筆頭候補に挙がる大きな要因だ。自己最多タイに並ぶ年間3Vを地元水面で決めるべく、初日からエンジン全開で突っ走る。
対抗格は準地元の和田兼輔(兵庫)。2025年前期審査期間の勝率は小野に次ぐ2位と好調で、8月戸田と9月徳山ではVゴールを決めるなど勢い加速中。当地初Vが今シリーズの可能性は十分にある。同じく近況好調なのが村岡賢人(岡山)で、2025年前期審査期間はここまで11節走って7優出1Vと各地で主力級の活躍を見せている。河村了(愛知)は優勝こそないが、村岡と同じく期間7優出と安定感の高さがうかがえる。今井貴士(福岡)も近況リズムはうなぎ上りで、7月から9月の3カ月間で優出5回と固め打ち。原田篤志(山口)は持ち味のパワー勝負に持ち込んで上位へ。
出場選手にとって2025年前期級別審査期間は今節が最後。現A1級勢では、桐本康臣(三重)が勝率を落とせない状況。宮田龍馬(兵庫)は勝率6点割れと精彩を欠いており、来期へ向けて立て直しを図りたいところ。現A2級勢では、高橋竜矢(広島)が半年でのA1級復帰へ好リズムを刻んでいる。同じくA1級復帰が懸かる角谷健吾(東京)の現在勝率は6.18で、1走1走が勝負駆けだ。ほかでは、岡瀬正人(岡山)と南佑典(三重)がA2級の勝負駆けになりそう。
フライング禍を乗り越えて再びトップ戦線定着へ。昨年は1年間の勝率上位者だけが出場できる蒲郡ボートレースダービーでSG初出場を果たし、GⅠにも多く出場するなどキャリアアップに成功。今年はさらなる成長が期待されていたが、大きな落とし穴が待っていた。2月尼崎で2024年後期審査期間2本目のフライングを抱えると、続く宮島と福岡では選手責任の転覆失格で高い事故点を抱える状態になってしまった。その後の唐津ダイヤモンドカップと大村周年記念の両GⅠは事故率を下げるために大外から無事故完走のレースをするしかなくなり、勝率も5.95まで下降してA2級に降格するなど苦しい半年間であった。
しかし、事故禍から解放された2025年前期審査期間は7月びわこで自身4度目のVゴールを決め、9月浜名湖では自身初となる年間2度目の優勝を決めるなど完全復調をアピール中。勝率面もA1級復帰へ好ペースだ。近況リズムの良さはもちろん、注目すべきは気持ちの強さで、今期の平均スタートはコンマ12と前期F2の影響を全く感じさせていないことが物語っている。今シリーズも気迫を前面に押し出す走りで優勝戦線に名乗りを挙げる!