東京・大阪・福岡三都市対抗戦 報知新聞大阪発刊60周年記念 第60回ダイナミック敢闘旗 |
2014年から毎年開催されている「三都市対抗戦」。通常シリーズの個人戦に加えて、東京、大阪、福岡の三支部による対抗戦も注目ポイントになる。昨年10月の当大会は地元の井上忠政が制し、個人戦では大阪支部が2連覇を達成。しかし、対抗戦は福岡支部が制しており、支部別Vが三都市トップの11回(平和島、住之江、福岡で全26回)を誇る地元勢にとって今大会は個人戦&対抗戦のW制覇が至上命題になる。
地元勢を引っ張るのは井上一輝(大阪)。今年はここまで2Vをマークし、どちらも4コースから豪快まくりを披露。持ち味の攻撃的な走りで地元勢を引っ張る。小池哲也(大阪)は2月戦で完全Vを達成し、5月びわこでもVを飾るなど好リズム。佐々木翔斗(大阪)は近況こそひと息だが、地元A1級として簡単には負けられない。
大阪支部に次ぐ対抗戦10Vを誇る福岡支部からは、2024年後期適用期間2Vと完全復調を示す竹井貴史(福岡)に、実績豊富な白水勝也(福岡)、伸び盛りの溝口海義也(福岡)が参戦。自身初を含めて今年2Vを挙げている竹下大樹(福岡)の勢いにも注目だ。
東京支部は対抗戦5Vで大阪、福岡の両支部に水をあけられているが、個人戦となれば話は別。全26回中11回で個人戦Vを飾っている。今大会も今年5Vと絶好調の若林将(東京)をはじめ、GⅠ5Vの中野次郎(東京)、近況勝率7点台の永井彪也(東京)、復調ムードの寺本重宣(東京)と栗城匠(東京)ら実力者がそろっており、2019年6月の当地開催以来となる支部別Vにも期待が懸かる。
総展望でも触れた通り、三都市対抗戦の個人戦Vは東京支部が全26回中で最多の11回を挙げている。そのうち5回が当地開催という点も見逃せない。そこでピックアップレーサーに推したいのが栗城匠。2023年後期審査期間に抱えたF2の影響で、2024年前期審査期間はA1級に必要な90走を満たせずA2級に降格。続く2024年後期審査期間は出走回数こそ満たしたが、勝率6.19でA1級復帰に一歩届かず。それでも気合を入れ直した2025年前期審査期間はここまで勝率6.52とA1級復帰へ快調な走りを見せている。出走回数は63走と少ないが、あっせんを考えれば90走はクリアできそうだ。
当地はこれまで出場5節と経験値は少ないが、2020年10月戦と前回2023年10月戦で優出実績があり、どちらも三都市対抗戦とあって同タイトルとの相性が良いのも頼もしい。近況リズムの良さも加味すれば当地初制覇と自身2年5カ月ぶりVの両獲りはもちろん、支部別対抗戦でのポイントゲッターにも十分になり得る。将来の東京支部を担う逸材が、同じく東京支部の看板を背負う今シリーズも注目を集めそうだ。