デイリースポーツ杯争奪 2024サザンカップ |
1カ月半ぶりの開催となる10月最初のシリーズは、地元の井上忠政(大阪)が圧倒的な支持を集める。今年はここまで自己最多を大幅に更新する5Vをマークし、そのうち4回が7月以降と絶好調モードに突入中。もちろん勝率も自己最高ペースで、特に1着率は40%台に迫るなど鋭い決め手を披露している。次走の戸田ボートレースダービーでのSGデビューを前に、地元水面でもう一段ギアを上げる。
同じ地元勢の権藤俊光(大阪)も順調にキャリアアップを果たしており、7月江戸川GⅡモーターボート大賞ではVこそ逃したがオール3連対で優勝戦1枠を射止める好ファイト。勢いのまま昨年6月戦以来、2度目の地元制覇を目指す。遠征勢を引っ張るのは、2025年前期審査期間勝率7点台に2Vと完全復調を示す平田忠則(福岡)。当地はGⅠV歴を持つ得意水面だけに、地元勢撃破の一番手と言える。同じ福岡支部の出畑孝典(福岡)も2025年前期審査期間3Vと快調な走り。ほかでは、近況勝率がキャリハイの重木輝彦(兵庫)や、コーナーさばきに定評がある末永由楽(岡山)と吉田凌太朗(愛知)も上位を外さない。
2025年前期の級別審査も1カ月を切ったが、A1級勢だと谷川祐一(滋賀)は勝率アップが必要。松下一也(静岡)は勝率6点割れと不調で、少しでもリズムを立て直したいところ。
群馬支部のニューヒロイン候補に熱視線だ。129期生として2021年12月にデビュー。養成所時代は勝率3.82と結果を残せず、1年目も勝率1点台で水神祭の壁も厚かったが、3期目の2022年12月福岡で念願の初1着をマークすると、勝率も前期から1点近く上昇。4期目には3点勝率に乗せるなど徐々に地力を強化すると、5期目には半年間で8勝マークと勝ち味も覚えた。迎えた6期目(2025年前期審査期間)は各地で成長ぶりを猛アピールし、9月9日時点で1着数は15本と倍増。勝率も4点台を飛び越えて5点台に乗せており、8月平和島ではデビュー初優出も果たすなど充実ぶりが際立つ。
彼女の最大の持ち味は積極性。平均スタートはコンマ17と決して早くはないが、2025年前期審査期間1着数の40%がまくり勝ちというデータが証明している。まくりには絞りまくりとハコまくりの2種類があるが、どちらかと言えばツケマイ気味のハコまくりタイプで、伸び足よりも回り足が仕上がっている時が買いのサイン。また、4月桐生と5月桐生ではアウトからのまくり差しで万舟券を提供。どちらも混合戦だったことを考えれば、今シリーズも爪痕を残しそうだ。