スポニチ杯争奪 第58回なにわ賞 |
当地は通算優出91回で25Vと実績断トツの地元レジェンド・太田和美(大阪)が格の違いを見せつける。今年はここまで本調子には遠い状況だが、当地ゴールデンウイーク戦での今年初優出からジワリ上昇ムード。このまま一気にリズムアップへ。
近況リズムが良いのは、新勝率7点台を残した上平真二(広島)、柴田光(群馬)、古結宏(兵庫)の3名。上平に関しては通常運転とも言えるが、柴田は自己最高勝率を更新。さらに7点勝率を残したのは2008年前期審査期間に続いて2度目だ。古結も自身6度目の7点勝率と調子の良さがうかがえる。6月蒲郡周年で関東地区以外のGⅠ初Vを飾った石渡鉄兵(東京)、一昨年の当地PGⅠクイーンズクライマックス覇者・田口節子(岡山)の両者もV候補として名前が挙がる。
ほかでは、今年2Vと快調に飛ばしている細川裕子(愛知)と下出卓矢(福井)や、18期連続でA1級と安定感が光る松崎祐太郎(福岡)、本来の走りを取り戻してA1級復帰を果たした村松修二(広島)、少しずつ復調の兆しを見せている伊藤誠二(愛知)、田中豪(東京)、野長瀬正孝(静岡)にも期待が懸かる。
対照的に立間充宏(岡山)と池田雄一(静岡)はA2級降格となったが、実力に疑いの余地はないだけに、復調のキッカケさえつかめれば一気に上昇気流に乗りそう。ほかでは、今期ここまで勝率6点台と好発進を決めている鈴木裕隆(愛知)、勝浦真帆(岡山)、上田紗奈(大阪)の3名が気になる存在だ。
今年5月にデビュー10年目に突入し、これまで積み重ねてきた経験を生かす時だ。これまでA級経験はないが、2023年前期から3期連続で5点勝率を残し、通算優出も7回と着実にステップアップ中。迎えた今期はわずか2カ月ほどしか経過していないが、その中で勝率6点台マークと快調な走りを見せている。当然、レース内容も良くなってきており、今期初戦の宮島GⅡレディースオールスターでは節間2勝を含めて5走で舟券に貢献。続く大村ヴィーナスシリーズからは3節連続で予選を突破するなど安定感あふれる走りを披露している。特に唐津GⅢウエスタンヤングでは4コースまくりと2コース差しで白星をゲット。通算優出の中には混合戦での優出歴もあり、昔からスピード負けはしないタイプだったが、スピード自慢や伸び盛りの男子勢を相手に活躍できたことはさらなる自信になったはず。鋭いスタートが持ち味でセンター戦はもちろん、特に近況は2コースの戦績が秀逸。一方で、イン戦では慎重なスタートが目立つだけに、そこでしっかりと勝ち切ることができれば優出、そして初Vのチャンスは十分にある。