にっぽん未来プロジェクト競走 in 住之江 |
2024年後期適用成績で8点勝率をマークし、6Vは全選手トップだった上野真之介(佐賀)に視線が集中する。当地はGⅠ初優出にSGでも優出歴があり、今年3月戦でもオール3連対Vを決めるなど好相性だ。
その上野を筆頭に、スピード自慢が全国各地から集結。岩瀬裕亮(愛知)は持ち味の旋回力を武器に今年3Vと快調な走りを見せており、笠原亮(静岡)も枠不問のコーナー戦で今年2Vを挙げている。須藤博倫(埼玉)や江夏満(福岡)、永田秀二(東京)、尾嶋一広(兵庫)はレース足を重視した調整で大崩れをしない。
パワー戦で真っ向勝負を挑むのは、全国屈指の攻撃派で知られる地元の藤山翔大(大阪)だ。近況は今まで以上にチルトを跳ねるケースが増えており、白星の半分以上がまくり勝ちと決まり手にも表れている。服部幸男(静岡)、山本隆幸(兵庫)、吉田俊彦(兵庫)の3名もモーターの底力を引き出して勝負するパワー戦を得意にしている。
香川素子(滋賀)と大瀧明日香(愛知)はどちらのタイプとも少し違うが、ともにレース巧者という点では女子の中でもトップクラスだろう。
角谷健吾(東京)と柘植政浩(滋賀)は新期に入って復調気配を見せており、さらなるリズムアップを目指す。対照的に、鈴谷一平(兵庫)は現在勝率6点割れ、地元の鶴本崇文(大阪)にいたっては勝率5点割れと精彩を欠いているだけに、早急な立て直しが必要になる。
当地フレッシュルーキーが試練の時を迎えている。デビュー1期目でB2級脱出を果たし、2期目にA級初昇格。3期目には当地開催の1月ルーキーシリーズでデビュー初Vを達成するなど順調にステップアップしてきたが、A1級勝負駆けで乗り込んできた当地4月戦で大きな落とし穴が待っていた。勝率6.27で迎えた初日は2、5着でわずかに勝率を落とすと、2日目は1枠が巡ってきて挽回のチャンス。しかし、気合が入り過ぎたのかコンマ09のスリットオーバー。そのペナルティで期末の残り2日間は6枠回りになって3、5着。勝率も6.19まで下げる結果となり、A1級初昇格を逃したばかりかF2の足かせも背負う痛恨のシリーズに。
その状況でもデビューからの軌跡を考えれば期待せずにはいられない。今節は65日(F2+非常識分)のF休み明け初戦だが、6月常滑では隠れF2ながらスタートを1艇身前後にまとめた通り、スリットの攻めに不安はない。レース勘には多少の不安があるものの、むしろ足かせが外れたのは好材料。今まで以上に強気なレースで2度目の頂点を目指す。