トランスワードトロフィー2024 |
キャリアハイの勝率を残してA1級キープと好リズムを刻んでいる地元の小池哲也(大阪)が主役を務める。ドリーム1号艇に指名された今年2月当地一般戦は初日から気迫あふれる走りで白星を量産し、結果的に当地初Vを10連勝のパーフェクトで達成。続く4月当地一般戦は優出こそ逃したが準優勝戦2枠を確保し、5月当地男女W優勝戦では優出3着と好走中だ。
同じ地元勢では、A1級初昇級を決めた福田宗平(大阪)にも大注目。勢いに乗っているのは間違いなく、今年6月の徳山一般戦Vに続き、地元初制覇を目指す。
この地元両者にとって脅威の存在となりそうなのは、川野芽唯(福岡)と渡邉優美(福岡)の福岡女子コンビ。川野は3月下関のヴィーナスシリーズを制してリズム上昇中。一方の渡邉は2月びわこGⅡレディースオールスターでの優勝が記憶に新しい。ともに8月には地元開催のGⅠレディースチャンピオンを控えており、さらなるリズムアップへ気合も十分だ。
ほかでは、8期連続でA1級キープと安定感が増している竹田和哉(香川)をはじめ、巧みなコーナー戦で大崩れをしない武田光史(福井)、一発攻勢で見せ場を作る尾嶋一広(兵庫)と重木輝彦(兵庫)の兵庫コンビが上位へ。半年でA1級復帰を果たした谷川祐一(滋賀)に、当地では好走必至の向後龍一(埼玉)も侮れない。
2022年後期を最後に4期連続でA2級に甘んじているが、過去には6期間でA1級経験がある実力者が復調ムードだ。2024年後期は4期ぶりに勝率6点台をマークし、各地で安定した戦いを披露。まだ白星の数と比例する決め手という部分では本来の実力を考えれば物足りないが、どのコースからでも上位争いに食い込んでくる粘り強さがある。それは成績にも表れており、2024年後期適用成績は2連率が46%、3連率は60%と高い数字を残し、122走して6着が10本しかなかったのも粘りが利いている証拠で、安定してパワー勝負に持ち込む自分のスタイルを取り戻していることがわかる。
A1級復帰へ向けてさらにリズムを上向かせたい状況で当地へのあっせんが入ったのは好機といえる。当地は昨年3月一般戦以来ではあるが、その前回戦はオール3連対で優出。前々回の2020年11月一般戦では2コース差しで優勝。さらに通算勝率は全24場の中でも一番高い6.46を残し、出場選手でも中里英夫に次ぐ2位と相性の良さがうかがえる。一番得意な水面で勢いを加速させることはもちろん、当地3連続優出、そして自身4年ぶりの優勝にも期待がかかる。