G1太閤賞競走開設68周年記念 |
昨年のグランプリ覇者・石野貴之(大阪)が地元水面で存在感を放つ。今年のGⅠ以上での優出は1月大村のBBCトーナメントのみだが、昨年は5月芦屋ボートレースオールスターVで波に乗ったことに加えて、過去の傾向を見ても同時期からギアを上げるタイプ。3度目の当地GⅠ周年Vで一気にペースアップへ。
当地特別戦12Vを誇る田中信一郎(大阪)と10Vの松井繁(大阪)に、区切りの当地特別戦10Vを目指す太田和美(大阪)、3月開催の当地GⅠ67周年で優出した丸岡正典(大阪)と上條暢嵩(大阪)が脇を固める。西村拓也(大阪)、秦英悟(大阪)、山崎郡(大阪)、小池修平(大阪)、上田龍星(大阪)らもチャンスがあれば逃さない。
菊地孝平(静岡)が地元勢にとって最大の脅威となる。4月児島GⅠを3コースまくりで制すと、続く鳴門PGⅠマスターズチャンピオンで2節連続Vを達成。マスターズ世代に突入しても迫力満点のスリット攻勢は健在だ。
今年のSG開幕戦・戸田ボートレースクラシックを制した毒島誠(群馬)も、もちろん有力なV候補。ナイターキングの異名を持つ毒島はここまでナイター7場のうち6場で特別戦Vがあり、あとは当地を残すのみだ。
原田幸哉(長崎)、田村隆信(徳島)、山口剛(広島)、西山貴浩(福岡)、島村隆幸(徳島)は今年既にGⅠ優勝歴があり好ムード。上野真之介(佐賀)と宮之原輝紀(東京)は近況勝率8点台と覚醒中。特別戦初Vの準備は整っている。
本格化の兆しを見せている今が特別戦初Vの大チャンスだ。昨年は10月宮島から11月江戸川での4節連続Vを含めて6Vをマーク。今年3月の戸田ボートレースクラシックでは2022年10月の常滑ボートレースダービー以来、2度目のSG出場を果たすと、大舞台でも好調ぶりをアピールしてSG初優出を決めた。2024年後期審査期間の勝率も自身初の8点台に乗せており、これは全国でもトップ5に入っている。さらに1着率は40%超と決め手の鋭さもトップクラスだ。
当地はこれまで9節しか走っていないが、通算優出4回で1Vと好走の多い水面。3月の当地GⅠ67周年は予選突破こそ果たせなかったが、5日目から3連勝を決めるなど銘柄級が相手でも一歩も引かない好ファイトを見せていた。
選手としてさらに成長するためにも、特別戦制覇が絶対条件。同期では栗城匠、新開航、板橋侑我の3名が既にGⅠ制覇を飾っているが、その同期よりも養成所のリーグ戦を勝率上位で118期を引っ張ってきた宮之原にできないはずがない。東京支部はもちろん、ボートレース界の次世代スター候補が頂点まで一気に駆け上がる!