BTS大和ごせ開設10周年記念競走 |
A1級レーサーが1名のみの大混戦シリーズだが、その唯一のA1級として登場するのは地元・小池哲也(大阪)だ。2024年前期は自身初の6点勝率をマークしてA1級に初昇格。その間の8月戸田ではデビュー初優勝を飾るなど充実の半年間に。地元の看板を背負う今シリーズはいつも以上に気合も入っており、当地初制覇に期待する。
1/6現在、新期はまだ2カ月ほどしか経過していないが、その中で近況好ムードなのが前田聖文(愛知)。昨年5月に江戸川で自身初Vを達成すると、12月浜名湖で2度目の優勝ゴール。近況勝率も7点台に乗せる好調ぶりだ。同じ愛知勢の中村泰平(愛知)も今期は11月蒲郡の優勝を含めて優出3回と好リズムを刻んでいる。荒井輝年(岡山)は12月若松を制しており、当地通算3Vと水面実績も上々だ。まくり中心の攻めがさえ渡って勝率も右肩上がりの前原大道(岡山)も楽しみな存在といえる。
ほかでは、富山弘幸(大阪)と北川幸典(広島)のベテランコンビが近況勝率6点台と活発な走り。B1級降格ながら今期は反転攻勢に出ている芦澤望(東京)、堅実な立ち回りに定評のある桑島和宏(東京)の東京コンビも上位へ。中村有裕(滋賀)は長い間、不振が続いているが、SG覇者としての意地を見せたいところ。実力は確かな古場輝義(大阪)と石川吉鎬(大阪)の地元勢に、松本博昭(広島)、前野竜一(山口)、金子賢志(群馬)らも底力を発揮できれば上位争いに食い込んできそうだ。
今期好調な福岡支部の116期生に注目だ。これまでの自己最高勝率は2021年前期に残した4.87だが、今期はここまで36走(1/6時点)ながら勝率6点台に乗せる好調ぶり。その大きな要因は白星の増加。2022年後期の11勝が自己最多だったが、今期は既に同じ11勝をマークしており、まくりでの1着が多いのが特徴だ。攻撃的なレーススタイルを貫けているのはスタート力の強化にほかならない。以前からスタート勘の良さには定評があったが、前期の平均スタートはコンマ13。これはスタート巧者として知られる田頭実や市川哲也、徳増秀樹らと同じスタートタイミングだ。さらにスタートの「質」という点でも目を見張るものがあり、平均スタート順位2.9は全選手でも上位の部類で、今期も平均スタートタイミング0.13、平均スタート順位は2.3と鋭さが増している。その結果、11月丸亀と12月浜名湖で節間3勝を挙げ、続く三国では節間4勝マークの大暴れ。派手な着獲りが目立つのはご愛敬だが、粘り強さを身に着ければ今後が楽しみなのは間違いない。持ち味のスタート勝負で大きな爪痕を残して見せる!