ルーキーシリーズ第2戦スカパー!・JLC杯競走 |
過去の当地開催のルーキーシリーズをさかのぼってみると、前回と前々回は上條暢嵩が2連覇を飾り、3大会前と5大会前は木下翔太が優勝するなど地元勢の強さが際立っている。今節出場選手の新勝率トップ3は上から小池修平(大阪)、井上忠政(大阪)、上田龍星(大阪)が名を連ねており、今大会も地元勢がシリーズを引っ張る可能性が高い。特に小池と上田はともに通算15Vのうち6回がルーキーシリーズという点も見逃せないポイントだ。同じ地元勢では、成長著しい竹間隆晟(大阪)と石本裕武(大阪)にも大注目だ。
新勝率7点台でA1級復帰を果たした野中一平(愛知)は、10月福岡で自己最高の年間3Vに到達するなど好リズム。勢いのまま地元勢に襲い掛かる。2024年前期審査期間2Vを挙げてA1級復帰の畑田汰一(埼玉)とA1級キープを果たした松本純平(埼玉)の埼玉コンビ、スピードあふれる走りで見せ場を作る宮田龍馬(兵庫)と前田翔(愛知)も優勝候補の一角。
安河内健(佐賀)と常住蓮(佐賀)はA2級からの再出発となるが、ともに実力は周知の通り。持ち味のパワー勝負に持ち込んで予選突破を目指す。原田才一郎(福岡)はF2の影響でこちらもA2級降格だが、11月戸田Vで反転攻勢に出ている。ほかでは、中亮太(福岡)、田頭虎親(香川)、佐藤航(埼玉)、砂長知輝(埼玉)、中島秀治(滋賀)、藤原碧生(岡山)ら将来有望な面々がシリーズを盛り上げる。
本格化の兆しを見せる大阪支部の次世代エース候補が、地元水面でさらなるステップアップへ。2023年後期はF2の影響もあってA2級だったが、2024年前期は自己最高となる勝率7.10を残してA1級に復帰。新期に入っても勢いは加速中で、期またぎの10月当地戦で自身1年半ぶりの優勝を決めると、続く下関では2コースからまくりを決めて2節連続優勝を達成した。その後も11月徳山、12月鳴門で優出するなど各地で主力級の活躍を見せている。
近況を考えれば今年はさらに上の舞台での活躍にも期待がかかる。その最初の目標が2月近畿地区選手権でのGⅠ初優出、そして初優勝というストーリーだ。そのためにも今まで以上にギアを上げる必要があるが、勝負レースを前に地元水面を走れることは追い風になるだろう。当地は正月戦に続いて今月2度目の出場で調整面に不安は一切なく、同世代が相手なら実力も一枚上といえるだけに、今シリーズは「優勝」が至上命題。記念戦線での活躍を期待させるだけの結果を示すべく、地元ファンの前で圧巻のパフォーマンスを披露する!